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有名建築家ヘルツォーク&ド・ムーロンが手がけるバーゼルの「フォルクスハウス」再生計画
レストラン、バー、ビアガーデン、イベントホールがオープン

バーゼルの中心地で常に人々が集まる場所として多目的に使われてきた歴史的な建物「フォルクスハウス Volkshaus Basel」がリニューアルされました。

14世紀に建てられた領主の館に始まり、1845年にはビール醸造所とレストラン、1874年にはビアホールとコンサートホールが追加され、1905年からバーゼル市の所有となり、政治、社会、文化活動の場として幅広く使われてきた所を改修し、1925年にホール、オフィス、会議室、図書館にレストラン、ホテルなどが入った「フォルクスハウス」としてオープン。しかし、1970年代になり何度も改修される中で、コンサートホールは窓や観客席をつぶしてレコーディングスタジオになり、レストランもオフィスにモデルチェンジされるなど当初の面影を失っていました。そんな「フォルクスハウス」に再びかつての輝きを取り戻そうと、新たな再生計画が決定。改修を担当するのは、北京オリンピックのスタジアム「通称:鳥の巣」を設計したことでも知られる世界的に有名な建築ユニットでバーゼル出身のヘルツォーク&ド・ムーロン。「地元バーゼルにとって重要な建物を1925年のオリジナル建築をベースにした多目的な場所に戻す形でその歴史と精神を取り戻したい」「建築のアイデンティティを再生するのと同時に、バーゼルの中心地として栄えたこの場所を再び活性化させたい」と語っています。

2011年7月から始まった「フォルクスハウス」再生プロジェクトは、No.1〜No.9までの施設に分けた計画です。まずは<No.1/BARバー>と<No.2/BRASSERIEブラッスリー>が2012年3月にオープン。ヘルツォーク&ド・ムーロンがデザインしたスタイリッシュなバーは、出勤前の人たちが軽く朝食をとれるように朝8時からスタートし、昼には定食メニュー、午後にはサンドイッチやスナックなどの軽食、もちろん夜はバーとして深夜1時(週末は2時)まで営業しています。ブラッスリー(レストラン)の内装もヘルツォーク&ド・ムーロンが担当。昔のブラッスリーのレトロな雰囲気とビアホールの暖かみに、シンプルでモダンなスタイルを融合したような趣きです。2012年5月には中庭にビアガーデン<No.3/BIERGARTENビアガルテン>がオープン。木々に囲まれた開放感あふれる空間で、午後にはお茶とケーキ、手作りアイスクリーム、夜には特製の焼きソーセージをつまみに生ビールが楽しめます。

<No.4/FESTSAALフェストサール><No.5/GALERIEギャルリー><No.6/UNIONSAALユニオンサール>という3つのホールは2012年9月にオープン。フェストサール(イベントホール)は、約1200人収容できる大ホールでコンサートやパーティ、各種イベントなどに利用されます。ギャルリーという小ホールは最大収容人員は約100人、かつての図書館だったスペースで、テラスや中庭があるエレガントな雰囲気です。ユニオンサールは最大収容人員は約350人、優美なスタッコ装飾の天井が特徴的で、小さなステージや照明とサウンドシステムが完備しています。続いて、ケラー(地下貯蔵庫)を利用した新しいクラブハウスが<No.8/CLUBクラブ>として近日オープン予定。最後となる<No.7/HOTELホテル>と同時にオリジナル商品やお惣菜などを販売するショップ<No.9/DELICATESSENデリカテッセン>が2016年の完成予定です。

最終的なプロジェクト終了はまだ先の話ですが、バー、レストラン、ビアガーデン、イベントホールなど大部分がすでに完成し、バーゼルの人気スポットとなっています。歴史遺産を残しながらも最先端のデザインを取り入れて見事に再生を果たした「フォルクスハウス」。町の中心として華やいでいた往時のように、さまざまな人々が多目的に集う新しいトレンドスポットを訪ねてみてはいかがでしょう。

     
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