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スイス・ハイキングの豆知識

   
  ハイキング標識  
 
   
スイスのハイキングコースには、目的地の方向や所要時間、標高などが表示された黄色の標識が、全国に共通で設置されています。標識の設置できないところは、岩や木の幹にペンキでサインが塗られており、コースを常に確認できるようになっているので安心。ケーブル駅前などコースの多いところは、はじめに道を取り違えると元に戻るのが大変なので、スタート地点での注意が必要ですが、分岐点などのポイントには必ず方向を示す標識があるので、目的地の地名を確認して進みましょう。同じ目的地でも、所要時間や難易度の異なる多彩なバリエーションルートが楽しめるので、自分のレベルや時間にあわせてコースを組み立てることができます。  黄色の標識(一般的なコース)


 矢印の先端に赤い線が入ったもの
  (ややハードな中上級向けコース)

  ハイキング地図
   
  標識があるので地図がなくても歩けますが、地図をもって確認しながら歩くのもハイキングの楽しみのひとつ。地名や地形を確認しながら進めば、自分の歩いているコースが良く理解できるでしょう。地域ごとに充実のハイキング地図がつくられており、いずれも地元の観光局や書店、駅のキヨスクなどで購入することができます。
  スイス一の地図メーカー『Kummerly & Frey』発行の地図
ハイキングコースが赤線で記入されていて使いやすい。
  スイス国土地理院発行の地図
主に登山家用の詳細なものだが、ハイキングコースに赤い線が記入されているものもあるので、確認して購入するとよい。
  現地観光局や鉄道会社発行の地図
その土地のハイキングコースが紹介されており、安価で販売または無料で配布している。情報の正確さや精度はまちまちだが、専門的でない分だけわかり易いものが多い。

  ハイキングの服装
 
   

1日の中でも温度差が激しく、天候によっても温度がかなり変化するスイスでは1年を通して、温度調節ができるような服装が肝要です。晴天で無風の日なら半袖Tシャツでちょうど良い時期でも、曇りや風があると長袖の薄手または中厚のフリースが必要になることも。常に薄手のフリース2枚か中厚のフリース1枚を持ち歩き、Tシャツをベースに、状況に応じて重ね着して、こまめに調節するように心がけましょう。また変わりやすい山の天候を考慮して、風除けと雨具を兼ねてゴアテックス製のウェア上下(ウィンドブレーカのようなもの)や、フリースまたはセーターをバックパックに入れておくことをお勧めします。寒さの感じ方には、個人差があると思われますが、耳や頭、首、手など部分的にカバーするだけでも、突然の寒さに対応できます。軽いマフラーや手袋、帽子は効果的です。

 アンダーウェア(ベース) 
  汗をかいた時にぬれたままだと体温を奪われるので、吸湿性や速乾性にすぐれた素材がおすすめ。
化繊と綿が混紡になった半袖Tシャツまたは長袖Tシャツ
クイックドライパンツ(速乾性のハイキング用長ズボン)
 ミドルウェア        
  突然の寒さに対して重ね着するのもなので、軽くて保温性の高い素材がおすすめ
中厚または薄手のフリースまたはセーター。 寒がりの人は1枚追加。
 アウターウェア       
  寒さ対策でもあるが、雨具を兼ねることもあるので防水性、保温性、通気性のよい素材がおすすめ。フード付のほうがより完璧。
ゴアテックス製ウェアの上下(その他、防水素材のもの)
   

 おすすめ靴選び 
 

散歩感覚のコースを歩くだけなら、スニーカーやウォーキングシューズ程度でも大丈夫ですが、基本的にはトレッキングシューズをご用意ください。靴は裏底が厚く滑らない素材でグリップの良いものを。足首を安定させ雪や砂利などの進入も防ぐため、足首まであるハイカットのものがベストです。雨が降った時やぬかるんだ道があることも考えられるので、防水加工がされたもの、または水がしみこんでこない素材のものがおすすめ。購入前には、十分に履いて歩き、登り下りなども試して、自分の足にフィットするものを選ぶようにしましょう。カラーやデザインだけで選ばないように注意。

イタリアのビブラム社が開発して各メーカに採用された通称ビブラムソール(底)とよばれるようなもののタイプが代表的。

  携行品
 
   
スイスでは、ストックを持って歩く人を良く見かけます。ストック(杖)があると安定感がまして楽に歩けることと、バランスをとってリズム良く歩けるので、足や膝の負担を軽減できるからといわれています。必須ではありませんが、持っていると以外に役立つ便利なものは他にもいろいろあります。たとえば日本に比べて非常に乾燥しているスイスでは、保湿クリームやリップクリームもおすすめ、また、夏の暑い陽射し対策はもちろん、冬でも雪の照り返しが強いので、日焼け止めクリームやサングラスは必需品。気に入ったものなどがある場合、日本からもっていくのも良いですが、水やお菓子、ストックなど、現地調達できるものは、現地で探して購入してみてはいかがでしょう。 < チェックリスト >
手袋、マフラー
帽子(風に飛ばされないよう、ストッパー付は便利)
サングラス

日焼け止めクリーム

リップクリーム
飲料水(現地で中サイズのペットボトルを購入すると良い)
チョコレート、一口羊羹、ナッツ類、飴など
(カロリーが高く、食べやすいもの。小袋入りが便利)
バックパック
(肩への負担を軽減するため肩紐は幅が広くクッションが入ったものがおすすめ。ウェストにもベルトがついたものなら安定はさらに良い)
ストック
(現地のスポーツショップでも購入できる。レンタルできる所もあり)

救急用品(絆創膏や消毒薬など)

小さなポーチ(小物整理に便利)

 
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