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  リギ・クルム リギ・カルトバート
    Rigi Kulm   Rigi Kaltbad
 



リギ・クルム駅から黄色の標識を確認して、シュタッフェルStaffelの方向へスタート。右側ではリギ山であげる結婚式につかわれる教会が見えてきます。広い道沿いには、学名で名前を示した小さな札が設置された高山植物があるので注意しながら歩いていきましょう。

ゴルダウからとフィッツナウからの両方の路線が合流するシュタッフェルの駅とレストランを越えてさらに進むと、左に夏の恒例イベント「リギ・シュヴィングフェスト」が開催される広場があります。登山鉄道の線路と並んでほぼ平たんな道を散歩のような感覚で歩き、ホテルレストラン「エーデルワイスEdelweiss」が見えてきたら鉄道路線とは離れ、標識がケンツェリK?nzeliを示す方向へ。

高山植物が咲く草原を通り、わずかに上りとなった道を5分ほど行くと木の十字架が建つ絶景ポイント。やや下りで短い林道を抜けると、ケンツェリと呼ばれる家族連れに人気のピクニックエリア。眼下に美しい湖とルツェルンの街が広がっています。その後、切り立った岩壁が印象的な森を抜けると、岩の中に小さな教会があります。レストランが見えてきたらカルトバート到着。ケーブルでヴェッギスまたは登山鉄道でフィッツナウへおりることができます。
 
所要時間 1時間30分
難易度 初級
シーズン
   








POINT
 リギ・クルム(リギ山頂) Rigi Klum
リギ山が最初に文献に登場したのが1353年。17世紀に "山の女王(Regina Montium )"といわれたことが名前の由来です。山岳観光が幕をあけた19世紀には、鉄道ができる前でも歩いたり馬や椅子で担がれたりと、王侯貴族や芸術家や観光客など多くの人を魅了してきた伝統を誇っています。山頂へは、リギ・クルム駅から歩いて約10分。ややきつい斜面とゆるやかに上っていく2つの道があります。山頂の展望台からは、北側に13の湖、フランスやドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)、南側にティトリスやアイガー、メンヒ、ユングフラウなどスイスアルプスの名峰を望むことができます。
リギ山の詳しい情報

POINT
 フィッツナウ=リギ鉄道 The Vitznau-Rigi Railway
1871年にヨーロッパで最初の登山鉄道として、新型のラックレールを考案したことでも知られるリッゲンバッハの手によってフィッツナウからリギ・シュッタフェルヘーエまでがつくられ、2年後の1873年には頂上のリギ・クルムまで開通した伝統の路線。1937年に電化された。夏期にはSLの運行もあります。
フィッツナウ・リギ鉄道
POINT
 リギ・カルトバート Rigi Kaltbad
カルト(冷たい)バート(浴場)という名前が示すように、ここからは効能の優れた鉱泉が湧き出ており、16世紀からすでに、多くの人が訪れた巡礼地のひとつ。リギで初めてつくられた岩の中の小さな教会は今も残っており、かつての癒しの水が岩肌を流れ落ちています。
ヴェッギス・リギカルトバートロープウェイ