ローマやエルサレムと並ぶ代表的な巡礼地として有名なスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへと続く道。ボーデン湖畔のコンスタンツ(独領)またはザンクトガレンからスイスを横断し、レマン湖畔のジュネーヴ、コンプジエールへと抜け、フランスの4大ルートと合流していました。多くの巡礼者が歩んだ道沿いには、世界遺産に選ばれたザンクトガレンをはじめ、フィッシンゲン、アインジーデルン、フリブール、ローザンヌ、ジュネーヴなど、スイスを代表する修道院や大聖堂が見られます。巡礼地に祀られた聖ヤコブ(ザンクトヤコブサンジャック)のシンボルとして帆立貝のモチーフも特徴のひとつ。美しい教会や大聖堂、修道院を通して、中世ヨーロッパ文化の奥深さが見えてくるでしょう。 |