特集:2015年版スイス国鉄ダイヤ改正

2014年12月14日にスイス国鉄(スイス連邦鉄道SBB/CFF/FFS)のダイヤ改正が発表されました。2015年度版のダイヤ改正は、フリブール周辺の路線の強化、混雑するベルン近郊線やチューリヒ近郊線のピーク時間のキャパシティを増やしつつ、より正確な運行をすることを目的に新型の二階建て車両を導入。イタリアのミラノで開催されるEXPOへの主要アクセスとなるゴッタルド線に新型高速鉄道車両を導入することで大幅な輸送量アップを予定しています。また利用者の増加したモバイルアプリのサービス充実にも注目です。

スイスの国内交通 スイストラベルシステム
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混雑する大都市で快適な旅と時刻の正確さをキープ!
ベルンとチューリヒという大都市の近郊線の混雑の緩和と正確な運行を目的に、新型の二階建て車両<レギオ・ドストRegioDosto>を導入します。はじめにIC2000二階建て車両と併用で、ベルン=ビール/ビエンヌ線から運行スタート。続いてチューリヒ近郊線(Sバーン)の車両も徐々に新型車両に切り替えていく予定。冷暖房やモニターでのインフォシステムが完備した快適な車両です。
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EXPOで盛り上がるイタリアへの輸送人員を大幅に拡大!
2015年5月1日から10月31日にイタリアのミラノ郊外で184日間に渡り"食"をテーマに開催される「2015年ミラノ国際博覧会EXPO Milano 2015」。キアッソから会場までは約40kmと近く、ミラノやミマルペンサ国際空港へのアクセスが良いスイスからは日帰り旅行も楽しめます。メインの大動脈線となるスイスを南北に縦断してイタリア方面へ結ぶゴッタルド線に、新しいペンドリーノ式(車体傾斜式)二階建て高速鉄道「ETR 610」を、従来のETR 470車両から切り替えつつ、最終的にはゴッタルド線とシンプロン線であわせて15台導入予定です。荷物が置けるゆったりとしたスペース、電源がついた快適な座席、スタイリッシュな食堂車など、今まで以上に快適な鉄道旅となるでしょう。また、EXPO開催期間中は4?5本の増便により約2500人以上の追加座席を確保して、大幅な輸送量アップを予定しています。
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